脂肪由来間葉系幹細胞

2018-10

私たちの身体の中には約60兆個の細胞が存在します。
心臓、脳、皮膚など私たちの組織は細胞が集まってできており、日常で非常に重要な役割を果たしています。
例えば、皮膚細胞は体内の水分を守る働き、そして外部からのウィルスの侵入を防ぐ働きを持っています。
神経細胞は脳に五感を伝えたり、体を動かすための信号を送っています。
肝細胞は体内に重要な物質をつくり出すと同時に体内に侵入してきた不要な物質を分解する役割も持っています。
役割によって約270種類の細胞に分けられます。

福岡MSC医療クリニック|医療法人聖慈会
それらの細胞の元となる細胞が『幹細胞』です。

幹細胞はいろいろな細胞や組織に変化する細胞で、体内の決まった場所に存在します。組織が損傷した場合などにその組織を補うための細胞を生み出す細胞です。
脂肪由来間葉系幹細胞の基本的な特性については、様々な研究が積み重ねられています。
採取が容易で、安全性が高く、その有効性が多岐にわたる脂肪由来間葉系幹細胞は、再生医療の鍵となる細胞として注目を集めています。

他の治療との比較

血管は身体の中でほぼ全ての部位に循環しています。幹細胞がその部位を通過する際に損傷部位があれば、そこに取り込まれて(ホーミング)組織修復を促進します。組織の修復の仕方はa:分化(その部位の細胞になる)b:パラクライン効果(幹細胞が様々な成長因子を放出し、近隣の損傷部位の修復を助ける)が考えられていますが未だ完全には解明できていません。また肺などに吸着した幹細胞が成長因子を放出し離れた損傷部位に働きかけるc:エンドクライン効果も考えられています。

点滴治療することにより直接投与では到達できない部位に作用させることが期待できます。

医学論文では脳梗塞、肺疾患、多発性硬化症などの自己免疫性疾患、糖尿病、肝硬変、虚血性心疾患などに効果があったという報告があります。
これは少なくとも静脈投与により、脳や肺、肝臓、血管など様々な部位に幹細胞が働きかけていることを示しています。

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第85号)」が平成26年11月25日に施行され、臨床研究(ヒト幹細胞を用いた臨床研究等)、自由診療のもとで良質な再生医療等の研究開発や実用化が安全に進められるよう医療機関や細胞加工物製造事業者が尊重するルールが定められ、再生医療等の迅速かつ安全な提供するための環境が整ってきています。

福岡MSC医療クリニックでは、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を受け、「ヒト自己脂肪組織由来間葉系幹細胞投与による肝障害の治療」(第二種・計画番号PB7180010)の治療を提供しています。
福岡MSC医療クリニック|医療法人聖慈会

提供する再生医療等

ヒト自己脂肪組織由来間葉系幹細胞投与による

肝障害の治療

再生医療等の分類

第二種

再生医療等提供計画の計画番号

PB7180010

治療までの期間

脂肪採取から幹細胞投与まで:約3週間程度
初回治療から次回治療までの期間:約1ヶ月半以降

細胞投与時の所要時間

45分程度

治療等のリスク・副作用

脂肪採取の際:
創部からの出血、脂肪採取部の皮下出血、創部の痛み・感染

幹細胞投与の際:
アナフィラキシー反応、肺塞栓、呼吸困難、血圧低下、血圧上昇、頭痛、冷汗、嘔気、嘔吐、腹痛、神経障害、発疹、掻痒感、浮腫、倦怠感、発熱など