繊維芽細胞

2022-11

繊維芽細胞  

私たちの身体の中には約60兆個の細胞が存在します。
心臓、脳、皮膚など私たちの組織は細胞が集まってできており、日常で非常に重要な役割を果たしています。
例えば、皮膚細胞は体内の水分を守る働き、そして外部からのウィルスの侵入を防ぐ働きを持っています。
神経細胞は脳に五感を伝えたり、体を動かすための信号を送っています。
肝細胞は体内に重要な物質をつくり出すと同時に体内に侵入してきた不要な物質を分解する役割も持っています。
役割によって約270種類の細胞に分けられます。





福岡MSC医療クリニック|医療法人聖慈会

自家線維芽細胞移植治療とは、口腔粘膜または耳介後面より採取した線維芽細胞を培養し、培養した細胞を皮膚に注入する治療です。
注入された線維芽細胞が皮膚に生着し、コラーゲンなどを産生することで、皮膚の弾力を再生する治療です。
皺改善効果は、治療部位、皺の深さ等形態、皮膚の性質や厚みや弾力などの個人差に加え、注入後の線維芽細胞の働きや、その後のスキンケア、生活習慣(紫外線暴露、喫煙、過度なダイエット等のストレス)等により影響を受けます。
効果の出現は、自然で緩やかなもので、術後約1~3ヶ月頃から徐々に表れてきます。効果の程度や持続にも、その後のスキンケア、生活習慣(紫外線暴露、喫煙、過度なダイエット等のストレス)等により影響をうけます。
良好な効果を得るためには、紫外線予防・保湿等の適切なスキンケアが重要です。術後1、3、6ヶ月、1年と皮膚の状態、効果の確認のため診察させていただきます。




他の治療との比較 
コラーゲン、ヒアルロン酸等を用いた治療は体内で分解されてしまうものを注入するため、効果の持続期間は数ヶ月程度で、皮膚がでこぼこになってしまう可能性があります。
また、多血小板療法は、患者さまの血液成分の一部を注入する治療ですが、これも体内で分解されてしまうため効果持続期間は数ヶ月程度で場合によっては肉芽組織が形成され過剰な瘢痕形成が起こる可能性があります。
それに対し、線維芽細胞治療は線維芽細胞の数を増やし注入する治療法で、患者さまの体内でご自身の線維芽細胞がコラーゲンやヒアルロン酸を産生するため、シワやたるみなどが自然な形で改善されます。効果の持続期間は数年と考えられています。



福岡MSC医療クリニック|医療法人聖慈会
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成25年法律第85号)」が平成26年11月25日に施行され、臨床研究(ヒト幹細胞を用いた臨床研究等)、自由診療のもとで良質な再生医療等の研究開発や実用化が安全に進められるよう医療機関や細胞加工物製造事業者が尊重するルールが定められ、再生医療等の迅速かつ安全な提供するための環境が整ってきています。
福岡MSC医療クリニックでは、厚生労働省より再生医療等提供計画番号を受け、「自家繊維が細胞等による皮膚組織再生医療他」(第二種・計画番号PB7170020)の治療を提供しています。





提供する再生医療等

自家繊維芽細胞等による皮膚組織の再生医療

再生医療等の分類

第二種

再生医療等提供計画番号

PB7170020

治療までの期間

組織採取から繊維芽細胞投与まで:約6~8週間程度

細胞投与時の所要時間

1時間程度

治療等のリスク・副作用


組織採取の際:

採血・粘膜採取部位の疼痛、皮下出血、神経損傷による末梢のしびれ・疼痛・腫脹など

繊維芽細胞投与の際:注入時の疼痛、術後疼痛、麻酔薬によるアレルギー、発赤、腫脹、皮下出血、感染、色素沈着など


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