免疫細胞療法

IMMUNE CELL THERAPY

Treatment with Autologous Activated NK Cell Infusion for Malignant Tumors悪性腫瘍に対する自家活性化NK細胞投与による治療

当院では、厚生労働省に届け出を行った「第三種再生医療等提供計画」に基づき、自己由来ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を用いた自由診療を提供しています
NK細胞(Natural Killer Cell)は、生体の自然免疫を担うリンパ球の一種で、ウイルス感染細胞やがん細胞などの異常細胞を認識し、直接的に排除する能力を持つとされています。近年では、自己の免疫細胞を用いて免疫監視機能を強化することを目的とした治療の一環として、NK細胞療法が注目されています。NK細胞療法は自己の免疫力を高めることでがんを小さくする、あるいはがんが大きくなるのを遅くすることを狙った治療法です。治療は血液を50mL程度採取し、専用の細胞培養施設(CPC)内で2-3週間かけてNK細胞を増殖・活性化させ、再び体内に点滴で戻すといった方法です。
このようにして、体内の免疫監視機構を強化し、がん細胞の増殖抑制や悪化の抑止に寄与する可能性があるとされています。
ただし、本治療は保険適用外の自由診療であり、効果の現れ方や持続期間には個人差がございます。すべての患者様に同様の結果を保証するものではなく、治療の適応や安全性については、事前の診察・検査を通じて医師が慎重に判断いたします。
本療法は、標準治療(手術・抗がん剤・放射線治療など)を補完する選択肢として位置づけられることが多く、治療の主目的や全体の治療計画との整合性も考慮の上でご検討いただくことが重要です。詳しくは、医師とのカウンセリングをご利用ください。

治療の概要

提供する再生医療等 悪性腫瘍に対する自家活性化NK細胞投与による治療
再生医療等の分類 第三種
再生医療等提供計画の計画番号 PC7180079
対象治療者 再生医療等を受ける者の基準細胞提供者は再生医療等を受ける者本人で、本人の同意が得られる場合に限る。16歳以上20歳未満の場合は親権者と本人の同意が必要となる。担当医が細胞提供者の診察をし、病歴聴取、全身状態の確認、血液検査(生化学検査、血液学的一般検査、免疫・血清学的検査)を行う。結果を確認の上、適格性を確認する。
血液検査では、以下の数値に適した血液を使用する。
白血球数 ≥ 2.0×109 /L 血小板数 ≥ 50×109/L
また下記のような疾患・条件を持つ者は除外される。
①著しく止血困難な者
②基礎疾患の管理が著しく不良な者
③ステロイドの長期投与または高容量の投与を受けている者
④易感染性の者
⑤肝炎、AIDS、梅毒などの致命的なウイルスに感染していない者
⑥その他、医師または歯科医師により困難と判断された者
治療期間 事前説明および同意後、採血からNK細胞胞投与までの期間:約3-4週間程度
投与時の所要時間 60-90分
費用 ■初回診察料:10,000円
■治療費:600,000円(税別)〜
治療等のリスク・副作用 ■自己免疫細胞を用いて治療するため、体への負担も少なく、副作用として考えらえられるのは軽度の発熱や発疹です。

Autologous NKT cell-targeted therapy using autologous dendritic cells for malignant tumors■悪性腫瘍に対する自己樹状細胞による自己NKT細胞標的治療

NKT細胞標的治療とは 免疫系を利用した個別化がん免疫アプローチ(自由診療)
ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)は、がん抗原を提示しないがん細胞を攻撃するナチュラルキラー(NK)細胞の機能と、HLA(ヒト白血球抗原)を提示するがん細胞を攻撃するT細胞の機能の両方を活性化できる特徴を持つ免疫細胞です。このような働きにより、幅広いがん細胞への対応が期待される免疫細胞の一つとされています。
さらに、NKT細胞には、T細胞やNK細胞など他の免疫細胞の活性を高めるアジュバント効果(免疫補助的作用)があるとされ、がん免疫療法における重要な標的のひとつとして研究が進んでいます。
当院で行うNKT細胞標的治療は、患者様から単球を採取し、それを樹状細胞(DC)に分化させ、特異的リガンドをパルスして DCワクチンを調製し、皮下接種による投与を行います。
この治療は、NKT細胞を標的とした個別化がん免疫療法の一環として提供されており、免疫機能のサポートを目的とした自由診療です。
ただし、本治療は保険適用外の自由診療であり、効果の現れ方や持続期間には個人差がございます。すべての患者様に同様の結果を保証するものではありません。治療の適応や安全性については、医師による事前の診察・検査を通じて慎重に判断いたします。
標準治療(手術・抗がん剤・放射線治療等)との併用も含め、患者様ご自身の全体治療計画とのバランスを考慮した上での選択が重要です。詳しくは、医師とのカウンセリングをご利用ください。

ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)は、がん抗原を提示する HLAの発現が消失したがん細胞を見つけて攻撃するNK細胞と、HLAを発現するがん細胞を攻撃するT細胞を同時に活性化できます。

治療の概要

提供する再生医療等 悪性腫瘍に対する自己樹状細胞による自己NKT細胞標的治療
再生医療等の分類 第三種
再生医療等提供計画の計画番号 PC7180012
対象治療者 12歳以上の男女で、通常の静脈血採血と点滴静注が可能な血管を有し、貧血(Hb<9.0g/dl)がなく血圧がおおむね正常範囲(100-140/50-90mmHg )の者
独歩もしくは車椅子にて移動が可能で、外来通院の容易な者
肝機能、腎機能、骨髄機能、肺機能などが保持されている者
ECOGのPSが0から2までの者。

除外基準
a) コントロール不良な感染症を有する症例 b) 治療を必要とするアレルギーまたは自己免疫疾患を有する症例 c) 重篤な合併症(悪性高血圧、重症のうっ血性心不全、重症の冠不全、6ヶ月以内の心筋梗塞、重症の肺線維症、活動性の間質性肺炎等)を有する症例
治療期間 事前説明および同意後、採血からNKT細胞投与までの期間:約3-4週間程度
投与時の所要時間 60-90分
費用 ■初回診察料:10,000円(税別)
■治療費:800,000円(税別)〜
治療等のリスク・副作用 ■自己免疫細胞を用いて治療するため、体への負担も少なく、副作用として考えらえられるのは軽度の発熱や発疹です。

治療の流れFlow

以下、治療の流れです。ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

  • 内容1

    事前説明および同意

    再生医療治療を行うにあたって、治療に応じた治療の目的、安全性やリスクなど医師よりご説明します。
    患者さまと医師、両者の合意のもと、再生医療治療を行います。

  • 内容2

    適合及び事前感染症等検査

    当院にて、全身状態やこれまでかかったご病気、手術などについてお尋ねします。 治療に応じた選択基準のために検査をお受けいただき、医師より適合判定を致します。

  • 内容3

    採血

    患者様ご本人の血液採取を行います。

  • 内容4

    培養・加工

    採血後は、厳格な品質管理のもと、専門の治療に必要な細胞数まで細胞を拡大培養します。

  • 内容5

    細胞の投与

    培養・増殖した細胞を投与します。

  • 内容6

    フォローアップ検診(予後検診)

    治療に応じた、予後検査を行うため、患者さまにご来院いただきます。患者さまにおいて治療における有効性、安全性などを確認いたします。

CONTACTお問い合わせ・ご相談

ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

047-439-1021

診療時間 10:00 - 19:00 / 休診日 水・木

福岡MSC医療クリニック

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